2018/12/9日曜日に開催された「自家製てん菜糖を作ろう」に、ご参加くださいました皆様、また、イベントをチェックしてくださいました皆様、ありがとうございました。
お砂糖の講座を通じて、お伝えしたかったこと
お砂糖、すごく身近なものですが、いろんな情報があって、付き合い方や選び方、どうしたら良いのか迷いますよね。
信じたい情報もあれば、信じたくない情報もある。ただ一つの真実があるのではなく、観点が異なれば、真実はいくつもあるのかもしれません。
流れ込んでくる情報を鵜呑みにせず、自分の暮らし方・生き方を、自分の意思で選んでいけるようになりたいと思っています。
そのために私は、自分の暮らしに当たり前のようにあるものの成り立ちを知り、その技術を知ること、そして、自分でやってみることを大切にしています。
単に、それって自分でも作れるんだ!という楽しさがあるからでもありますが、
自分で何かを作ろうと挑戦をするときは、必ず自分で調べます。成り立ちや技術を調べていくと、ほとんど必ず、そこには驚きと感動があるからです。
多くの場合、まずは自然の在り方に、自然の仕組みに、感動します。
例えばお砂糖であれば、糖質を作りだす植物の生き様に、生きるために食べ、それをエネルギーに変える生命の仕組みに、うぅーんと唸ります。なんてよく出来た仕組み!自然の在り方には、いつも驚き、感動します。
そしてそれを自分の手でやってみた時、また新たな驚きと感動があるんです。
素晴らしいのは、自然だけじゃないんですよね。今の暮らしで当たり前になっていることの生い立ちには、幸せを願う沢山の人の知恵や技術があって、その情熱や試行錯誤にも感動します。
お砂糖の場合は、エネルギーであり喜びでもある甘味を、地域身分関係なく味わえるようになった、先人の知恵と努力。
てん菜という作物と、北海道の産業の関わり。
そして、一人で出来ることの範囲と、大きな社会や仕組みの中で出来ることとの違い。
この感動が、自然の在り方や仕組みへの、そして、関わる人や社会への、感謝の源になるんだなぁって思っています。
参加してくださった皆さんには、一握りのお砂糖の感動を、共有してもらえたんじゃないかなと思います。
講座を作るのは主催者じゃなくて、参加者さん
今回も、とにかく心地の良い方が集まってくださいました。
遠方から来てくださったり、手作りお菓子や、開発中のお菓子の試作品、手塩にかけて育てたビーツのお茶を頂いたりも。
そして、特にこの場が素晴らしかったと感じるのは、それぞれの方が、得意分野から得た知識を補足してくださったことです。
お菓子作りのプロの方が、お菓子作りの観点からのお砂糖の扱い方を教えてくれました。農家さんが、てん菜という作物の特徴を教えてくれました。食の勉強をたくさんされている方が、糖の吸収について、知っていることを教えてくれました。
これからも、こうしてお互いに情報交換をしながら、皆さんと一緒に、楽しく暮らしを作っていきたいなと思います。
皆さん、今後とも、どうぞよろしくお願い致します。